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2024.06.29
【美容師が語る】髪質改善と縮毛矯正の違いを解説
髪質改善と縮毛矯正の違いを詳しく解説していきます。
今回は、似てるようで全くちがう「髪質改善と縮毛矯正の違い」についての解説です！
【こんな美容師が解説】
- 毛髪知識豊富
- 髪のお悩み解決記事多数執筆
- 様々な髪質のお客様を担当
髪質改善、縮毛矯正ってどう違うかちょっと分かりにくいですよね。
本記事では、そんな2つの違いを美容師が徹底的に解説します。
読み終わる頃には、しっかり違いが分かるようになるので是非最後までご覧ください！
目次
- 最初に
- 髪質改善とは？
- 縮毛矯正とは？
- 髪質改善はどんな人に向いてる？
- 縮毛矯正はどんな人に向いてる？
- 施術のプロセスの違い
- 扱いやすさを上げるポイント
- まとめ
最初に
最近【髪質改善】というワードをよく聞くようになった方も多いかと思います。
しかし、【髪質改善】がなんなのか？よくわからない方もいらっしゃいますよね。
特に【縮毛矯正】と混同されがちなので、余計にどっちがどう違うのか分からなくなってしまう方も多いと思います。
今回は、２つの違いをしっかり深掘っていきます。
意外な違いを是非知識として持っておきましょう！
髪質改善とは？
早速髪質改善とは、どんなものなのか？解説します。
主な効果
髪質改善は、別名【酸熱トリートメント】と言われるものが多いです。
主要な効果は以下になります。
- ハリコシが増す
- サラサラになる
- しっとりなめらかになる
- ダメージ無くうねり解消
名前の通り「酸」が主成分の特殊な薬剤とアイロンの「熱」を駆使して行うトリートメントです。
アイロンを使う工程から、縮毛矯正と混同されがちですが後述するメリット含め全く異なる性質を持っています。
「酸」とは「グリオキシル酸、レブリン酸、サリチル酸」という3つのが主なのですが、これらは髪の強度を増したり広がりやうねりを解消してくれるような効果を持ちます。
上記薬剤をつけた後に行うアイロンの「熱」が噛み合い、美しい髪への変身を実現。
硬い髪がしなやかで柔らかくなったり、広がる髪が１枚のシルクのようにまとまったりと文字通り髪質の改善が可能です。
施術例
実際に髪質改善を行ったお客様の例を紹介します。
before
after
比べてみると一目瞭然。
ホワホワした髪やうねりがまとまり、画像からサラサラ感が伝わってきます。
「ハリがあってなめらかでサラサラ」そんな髪質へと改善が可能。
メリット
【メリットまとめ↓】
- ダメージ無くうねりが解消できる
- 縮毛矯正ほど時間がかからない
- 幅広く髪質を改善できる
髪質改善はトリートメント施術なので、基本的にダメージは出ません。
ダメージを修復しつつ髪質を改善、及びうねりの解消が見込めるというかなり魅力の詰まった施術。
加えて、時間も２時間（単体メニューの場合）ほどで縮毛矯正比べて時間がかからないため忙しい方もやりやすいです。
デメリット
【デメリットまとめ↓】
- カラーとの並行が非推奨
- 強いクセをストレートにはできない
薬剤の性質上カラーとの並行が基本的に非推奨とされています。
同時に出来なくも無いのですが、両者とも単体でやるより効果が落ちてしまうためオススメはできません。
そして、クセを伸ばす力は縮毛矯正の方が強め。
強いくせ毛の方は完全なストレートを期待するとギャップが生まれてしまうかもしれません。
とはいえ、トリートメントでうねり解消ができるという効果自体は唯一無二で強いと言えます。
注意点
【注意点まとめ↓】
- 美容院選びが重要
- 効果が永久的では無い
「酸」の薬剤は、使う量を間違えるとダメージするわけでは無いですが「手触りが硬くなる」という諸刃の剣的な側面があります。
そのため、美容師側の見極める力が重要な部分です。
ちゃんと知識ある美容院選びが鍵なので慎重に選びましょう。
続いて、効果が永久的では無いという点。
「トリートメント」という性質上、どうしても効果に期限がございます。
とはいえ、１〜２週間でなくなってしまうものでは無いので、もちはいい方です。
縮毛矯正とは？
続いて縮毛矯正。
コチラはすでにご存知の方も多いと思いますが、おさらいとして是非ご覧ください。
主な効果
縮毛矯正の主要な効果は以下になります。
- 幅広くクセ毛をストレートにできる
- ツヤが増す
- サラサラになり指通りがなめらか
縮毛矯正の特徴はなんといっても、軽めのクセ〜強いクセまでしっかり真っ直ぐにできるというところ。
クセの矯正を行うことで髪の方向が均一になり、指通りの良さ、ツヤを引き出すことができます。
ただ工程が複雑で、かかる時間は長め。
施術例
次に実際に縮毛矯正を行ったお客様の例を紹介します。
しっかりストレートで艶やかさが伝わってきます。
髪１本１本が均一な方向で真っ直ぐになるのは縮毛矯正ならではの質感です。
メリット
【メリットまとめ↓】
- 効果が永続的
- 強いクセも対応可能
- 手入れが楽
縮毛矯正は１度かけた部分は効果が永久的です。
日が経つと効果が極端に落ちてしまうということはなく、手入れも非常に楽。
強いくせ毛も真っ直ぐにできるので、当てはまる方は特に扱いやすさを感じることができます。
デメリット
【デメリットまとめ↓】
- ダメージが大きい
- ブリーチと相性最悪
最も大きなデメリットとして、ダメージの大きさがまず挙げられます。
薬剤の性質上、美容院の施術の中でもかなりダメージが大きい部類。
そのため、ブリーチとの相性が非常に悪く両方やってしまうと髪がチリチリ、ゴワゴワしてしまいます。
注意点
【注意点まとめ↓】
- パーマをかけれない
- 状態によっては施術できない
永久的にストレートになる分、縮毛矯正後はパーマがほぼかかりません。
「将来的にパーマも楽しみたいかも」という方は計画的に施術を行いましょう。
続いて注意したいのが、髪の状態によってできない場合があること。
ブリーチは勿論のこと、過去のパーマやカラーの履歴で元の髪が傷んでいる場合は対応ができない場合がございます。
メリット、デメリットがわかったところでここからは「髪質改善」「縮毛矯正」がどんな人に向いているのか？
それぞれ解説していきます。
髪質改善はどんな人に向いてる？
【向いてる人↓】
- しっとりなめらかな髪になりたい
- ダメージ無くうねりを解消したい
- サラサラになりたい
- 硬い髪を変えたい
【向いてない人↓】
- 強いクセをしっかりストレートにしたい
- 永久的にストレートがいい人
髪質を変えたい方は、間違いなくやって後悔は無いと思います。
特にダメージ無くうねり解消が見込めるのは髪質改善だけの唯一無二の特徴。
「うねり解消したいけど、縮毛矯正のダメージが怖い」という方は是非やってみてほしいです。
逆に強いクセを完全にまっすぐにしたい方には物足りない可能性があり、オススメできません。
ご自身の髪のお悩みをしっかり考慮して行いましょう。
縮毛矯正はどんな人に向いてる？
【向いてる人↓】
- クセをしっかりストレートにしたい
- 永久的にストレートでいたい
- 手入れを楽にしたい人
【向いてない人↓】
- なるべくダメージさせたくない人
- ボリュームを重視する人
- パーマも楽しみたい人
強いクセをしっかりストレートにしたい方は、間違いなく縮毛矯正一択です。
かなり強いうねりでも対応できるところは、縮毛矯正ならではの強み。
１度かけてしまえば永続的にストレートなので手入れが面倒な方にもオススメ。
しかし、ダメージが大きいことやボリュームがダウンしてしまうところは注意が必要。
上記に当てはまる方は、避けた方が無難と言えます。
施術のプロセスの違い
続いて、プロセスの違いについて解説します。
髪質改善
髪質改善は以下のような流れになります↓
①前処理トリートメント及びシャンプー
②特殊な薬剤をトリートメントメントに混ぜて塗布
③スチーマーを10分当てて浸透させる
④シャンプー及び後処理トリートメント
⑤ドライ
⑥丁寧にアイロン
⑦完了
上記のような流れに。
トータルで2時間ほどなので、比較的気軽に行うことができます。
美容師から見ても、かかる時間に対して仕上がりのリターンが大きい施術です。
縮毛矯正
縮毛矯正は以下のような流れになります↓
① シャンプー
② １剤塗布
③ 放置
④ シャンプー
⑤ ドライ
⑥ 丁寧にアイロン
⑦ 2剤塗布
⑧ 放置
⑨ 流し
⑩ ドライ
⑪ 仕上げのスタイリング
⑫ 完了
一目瞭然で工程は長め。
縮毛矯正の方が髪質改善よりも薬剤の放置時間や流しが多いのため、時間がかかってしまいます。
髪質改善よりも大体1時間ほど多くなるとイメージしてもらえればOK。
しかし、この工程があるからこそ強いクセもしっかりストレートにできるので、必要不可欠なプロセス。
プロセスの違いまとめ
上記で比べてみると似てるようで結構違うことがお分かりいただけるかと思います。
大きな違いは、以下の通り。
- 薬剤の性質
- 放置時間
- 流し（シャンプー）の回数
- ドライの回数
- スチーマー使用の有無
共通しているのは
- アイロンの使用
アイロンを使うという部分が混同されやすい1番の要因かと思います。
しかし、違いをまとめてみるとこれだけハッキリ違います。
扱いやすさを上げるポイント
髪質改善、縮毛矯正も効果をより良くするポイントとして自宅でのケアが鍵になります。
髪はどうしても伸びてくるので、伸びてきた時期に適切なケアできていると扱いやすさを更に上げることができます。
美容師がオススメするアイテム選びのポイントは「うねり解消効果」があるかどうか。
ここを抑えたアイテム選びができると、日々の扱いやすさを増すことができます。
まとめ
一見似ている「髪質改善」「縮毛矯正」の違いがお分かりいただけたかと思います。
どちらも長所と短所があり、髪のお悩みに合わせてどちらを行うかの選択がとても重要。
是非、今回の記事を参考にご自身に合ったものをやってみてみてください！
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